2019年9月12日

Bryant and Peck (2007) 21st Century Sociology 目次を眺める

Bryant and Peck (2007) 全2巻を見てみよう。21st Century Sociology である。これはテキストではなく研究案内・研究動向に関するリファレンス・ハンドブックであるが、私が見た範囲では、これがもっとも包括的な社会学の領域を提示している。

第1巻 伝統的かつコアな領域

第1部 社会学のディシプリン
01 社会学的視角
02 社会学の歴史──ヨーロッパ的視角
03 社会学の歴史──北米的視角
04 21世紀の社会学理論
第2部 国際的視角
05 アジア社会学
06 カナダの社会学
07 ヨーロッパ社会学
08 イギリス社会学
第3部 社会の研究への科学的接近
09 質的方法論
10 量的方法論
11 比較的歴史社会学
第4部 社会生活の織物(fabric=構造・仕組み?)
12 文化の社会学
13 社会化の社会学
14 社会心理学
第5部 社会的集合体(aggregations)
15 社会構造の社会学
16 集団力学の社会学(グループ・ダイナミクス)
17 組織の社会学
18 産業社会学
19 自発的アソシエーションの社会学
20 社会的ネットワークの社会学
21 仕事と職業
第6部 社会的区別と多様性
22 社会階層
23 人種的・民族的関係の社会学
24 ジェンダーの社会学
25 セクシュアリティの社会学
第7部 社会制度
26 恋愛・求愛・デートの社会学
27 合衆国における結婚と離婚
28 21世紀の家族社会学
29 宗教社会学
30 政治社会学
31 教育社会学
32 経済社会学
33 医療社会学
34 法社会学
35 軍事社会学
第8部 社会的な問題と不満
36 社会問題
37 逸脱の社会学
38 性的逸脱
39 犯罪学
40 ギャンブルの社会学
41 アルコール乱用とアルコール中毒
42 ドラッグ使用の社会学
43 青少年の非行
44 矯正の社会学
第9部 ローカル性と社会生活
45 人間生態学
46 コミュニティの社会学
47 農村社会学
48 21世紀の都市社会学
49 移民の社会学
50 開発の社会学
第10部 社会生活の量化
51 人口統計学
52 社会指標の社会学
第11部 集合行動と社会運動
53 集合行動の社会学
54 社会運動
55 マス・コミュニケーション
第12部 動いている社会
56 社会変動
57 動的システム理論

第2巻 特殊研究と学際研究

特殊領域

第1部 非伝統的な視角・理論・方法論
01 人間でない動物と社会の社会学
02 エスノメソドロジーと会話分析
03 批判社会学
04 人間主義社会学
05 フェミニズムの方法論と認識論
06 フェミニズム理論
07 生活の質調査
08 映像社会学
09 数理社会学
10 リスクの社会学
第2部 自我の社会学
11 身体の社会学
12 障害の社会学
13 感情の社会学
14 女らしさの社会学
15 友情の社会学
16 男性と男らしさの社会学
第3部 ライフコースの社会学
17 子どもと若者の社会学
18 加齢の社会学
19 死と死にゆくことの社会学
第4部 規範的行動の社会学
20 消費者行動の社会学
21 娯楽の社会学
22 食品と食事の社会学
23 レジャーとレクリエーションの社会学
24 スポーツの社会学
25 ポピュラー文化
26 文化生産論
第5部 創造的行動
27 芸術の社会学
28 知識社会学
29 音楽社会学
30 演劇社会学
31 科学と技術の社会学
第6部 マクロレベル問題
32 災害の社会学
33 メンタルヘルスの社会学
34 社会生物学
35 技術と環境
36 テロリズム
37 暴力の社会学
38 環境社会学
第7部 社会学の利用
39 応用社会学
40 臨床社会学
41 評価調査
42 社会学的実践
43 社会学の教授と学習──過去・現在・未来

学際研究
44 アパラチア研究とアパラチアの社会学
45 アジアとアジア系アメリカ人の研究
46 刑事裁判研究
47 ゲイ・レズビアン・クィア研究
48 ネイティブ・アメリカン研究
49 被害者学

読書ノート始めます

現在進行中の研究計画で使用する予定の文献レビューを始めます。読書ノートのようなものになる予定です。できることなら週刊誌に連載するように、ひとまとまりの文献について1週間でメモしていきたい。積ん読している文献を読みながら研究計画における役割を確定していく予定です。レーニンの哲学ノー...